糖尿病
糖尿病について
糖尿病とは?
血液中に含まれる糖分のことを“ブドウ糖”と言い、この濃度を数値化したものを“血糖値”と言います。
そして何らかの要因により血糖値が慢性的に高い状態が続くことを糖尿病と言います。
糖尿病の原因は?
通常、ブドウ糖はすい臓から分泌される“インスリン”の働きで細胞内に吸収されてエネルギーになりますが、何らかの原因でこのインスリンの分泌量が不足したり、きちんと機能しなくなったりすると血液中のブドウ糖が増加して高血糖状態となり、様々な合併症を発症することになります。
糖尿病の種類は?
糖尿病は大きく“1型糖尿病”と“2型糖尿病”に分けられます。
1型糖尿病
主に自己免疫によって発症し、インスリンがまったく分泌されなかったり、極めて少量だったりするため起こります。
10代などの若年層によくみられます。
2型糖尿病
食事や運動、肥満などの生活習慣の乱れが原因で起こる糖尿病で、日本人の糖尿病患者の多くがこれに該当します。
中高年に多くみられますが、近年、若年化傾向にあります。
糖尿病の診断基準は?
糖尿病は次のような基準で診断されます。
正常型
空腹時血糖値が110mg/dL未満およびブドウ糖負荷試験血糖値が140mg/dL未満
境界型
空腹時血糖値が110mg/dL以上~126mg/dL未満、ブドウ糖負荷試験血糖値が140mg/dL以上~200mg/dL未満
※糖尿病予備軍とも言われます
糖尿病型
空腹時血糖値が126mg/dL以上、またはブドウ糖負荷試験血糖値が200mg/dL以上
糖尿病の合併症に注意しましょう
糖尿病の合併症は?
糖尿病で特に気をつけなければいけないのが、高血糖状態が続くことで血管がダメージを受け、動脈硬化が進むことでリスクが高まる様々な合併症です。
糖尿病の合併症として神経障害、腎症、網膜症などがあり、これらは“糖尿病の3大合併症”と言われています。
こうした合併症を防ぐためにも、早期に適切な治療を始めることが重要となります。
糖尿病神経障害
3大合併症のうち、最も早期に発症しやすいもので、手足の末梢神経で障害が起こり、しびれ、痛みを感じにくくなるなどの症状が現れます。
糖尿病網膜症
動脈硬化の進行により網膜の血流が悪くなり、視力の低下や失明を招くものです。
進行すると失明に至る恐れもあります。
糖尿病腎症
動脈硬化の進行により腎臓の毛細血管が詰まり、腎機能が停止してしまいます。
最悪の場合、人工透析の導入が必要になるケースもあります。
糖尿病の治療
食事療法
糖尿病の治療の中でも特に重要なもので、規則正しい食事、栄養バランスのとれた食事を心がけて、糖質や脂肪の量を減らして血糖値をコントロールしていきます。
運動療法
運動により血糖値を下げるようにしますが、これまで運動する習慣がなかった方が、いきなり運動するとかえってお体に障る場合がありますので、まずは無理のない範囲から始めます。
またお仕事や家事・育児などで忙しく、運動する時間がとれないような場合には、生活の中で無理なく続けられる運動を提案・アドバイスさせていただきます。
薬物療法
糖尿病治療の基本は食事療法・運動療法ですが、これらを行っても十分な改善がみられない場合、内服薬や注射薬などを使った薬物療法を並行します。
当院の院長は勤務医時代、インスリン治療など様々な糖尿病患者様の豊富な診療経験がありますので、その経験を活かして症状改善をサポートいたします。
糖尿病に対して専門的な診療を行います
内分泌内科専門医による診療
京都市中京区・二条駅前三浦内科クリニックの院長は内分泌内科専門医で、専門とする疾患の1つに糖尿病があります。
専門医としてこれまでに蓄積した知識・経験を活かして、糖尿病に対して専門性の高い診療を行わせていただきます。
ヘモグロビンA1c(HbA1c)迅速検査を実施
糖尿病の診断の際、1~2ヶ月の血糖値の変動を示すヘモグロビンA1c(HbA1c)が重要となりますが、当院ではこれが迅速に検査できる機器を導入しており、検査当日に結果をお伝えすることが可能です。
“続けられる生活習慣の改善”をアドバイス
糖尿病の治療・予防では“ご本人のモチベーション”が何よりも大切です。
ドクター任せの治療にならないように、正確に検査を実施し、検査結果をわかりやすくお伝えすることで、皆様のモチベーション維持・向上に繋げさせていただきます。
通院が途絶えて、治療を途中で止めてしまうのが一番の問題で、糖尿病などの生活習慣病ではとにかく続けることが大事です。
“続けられる生活習慣の改善”をアドバイスして、皆様の毎日に寄り添いながら治療を進めさせていただきます。